スイスの高級時計メーカーの中でも、早くからスポーツウォッチの開発に力を注いでいたのが「タグ・ホイヤー」です。
1860年にエドウアルト・ホイヤーが設立した時計メーカーで、創業当初は「ホイヤー」という社名でした。
しかし1985年に、時計業界に激震が走った「クォーツショック」により、他のスイス時計メーカーと同じく経営不振に。
そのとき資金難だったホイヤーに資金援助したのが「TAGグループ」でした。
そこから、現在の社名である「タグ・ホイヤー」に変わり、その後「TAGグループ」からブランドは離れたが、ブランド名として「タグ・ホイヤー」という名前が継承されるようになっています。
タグ・ホイヤーはスポーツウォッチの開発に力を注いでいたことから、モータースポーツへの貢献が有名であり、F1のレースや航空機、船舶などの室内が写ると「タグ・ホイヤー」の名が付いた計器を目にすることが多いです。
1920~1930年代には、オリンピックの公式時計にも採用され、公式タイムキーパーとしての存在感も十分にあるブランドです。
現在はルイ・ヴィトンやショーメ、ゼニスなどを傘下に置く「LVMH」グループに入り、「タグ・ホイヤー」のブランド名はそのまま、今も圧倒的な存在感を示しています。