日本人には馴染みのある時計ブランドが「オリエント」です。
オリエントの歴史は、1901年、東京上野の吉田時計店の創立から始まります。
当初、外国時計の輸入と販売がメインでしたが、1951年に「オリエント株式会社」へ社名変更したことを契機に、自社製造の「オリエントスター」というブランドを発売開始しました。
オリエントは、機械式時計を中心におき、独自性の強い商品を展開していました。
世界70カ国で愛用される日本のブランドとして成長し、安価でありながら高い品質は「機械式時計ならオリエント」というイメージと支持を得てきました。
特に,1951年に誕生した「オリエントスター」はロングセラーとなっており、今もオリエントを象徴する腕時計となっています。
1970年代からは機械式時計にこだわらず、クォーツ時計の比率を高め、機械式時計では出来ない機能を追加し、次々とヒット商品を生み出すことに成功。
1984年、セイコーエプソンとの合併により「株式会社ソーテック」を設立し、IC組立事業にも参入します。
現在は、2017年3月31日をもって「オリエント時計」はエプソンに統合され、事実上ブランドとして「オリエント」の名が残るのみとなっている。