1918年、スイスで生まれた機械式時計の名品を作り続けるブランドです。
ジョージ・シャレンによって設立された「ミドー」というブランドネームの由来は、スペイン語で「Yo mido(ジョ・ミドと読みます)」から来ており日本語に訳すと「私は計測する」という意味になります。
1920年、創業から2年が経ったとき、ミドーは新しい市場を見つけます。
それは時計を欲しがる市場ではなく、車に乗っている人の市場でした。
ビューイック、ブガッティ、フィアット。
フォード、エクセルシオール。
当時人気があり憧れでもあった車のラジエーターグリルの形をかたどった時計を制作したのです。
これに自動車ファンは飛びつきます。
自分が車を運転していないときでも、自分の腕をみるだけで大好きな自動車を感じることができるのですから。
このように新しい市場を開拓した後、ミドーはさらなる技術を獲得します。
1930年には時計の弱点とも言える「完全防水」への道を開き、航空機で使っても影響されない、耐水性、耐衝撃性、耐磁性のある時計へ進化。
「マルチフォート」と呼ばれる大人気のモデルが誕生しました。
その後も数々の進化を遂げながらも、ミドーが一貫して守り続けている「いたずらにトレンドを追わない」という主張は生き続け、現行のコレクションにも過剰なデザインはありません。
いつの時代も輝きを失わない普遍的な美しさを追求するミドーは、現在、名門時計ブランドを率いる「スウォッチグループ」の一員として、世界規模で展開しています。