時計大国のスイスを代表する、数少ないマニファクチュールでの時計製造を続けるブランドが「ジャガー・ルクルト」です。
1833年、スイスのル・サンティエで創業し、現在まで続く老舗時計ブランドです。
ジャガー・ルクルトは、ジャック・ルクルトとアンオワーヌ・ルクルトの2人から始まりました。
ジャガー・ルクルトは、その技術力から数百の発明、1000種類以上のキャリパーを開発し、世界最小のものから複雑腕時計のものまで、豊かなラインナップを展開しています。
ジャガー・ルクルトの発明の中でも特出しているのが、鍵を使用しない時計の巻き上げ機構。
従来の時計は、鍵を使ってゼンマイを巻き上げる必要がありましたが、ヒャガー・ルクルトは鍵なしで簡単に巻き上げができる「竜頭巻き」機構を開発しました。
現在の腕時計ではあたりまえのようになっている「竜頭巻き」ですが、この機構はジャガー・ルクルトが開発し、竜頭巻きの機構がもっと拡大することを願ったため、特許を取らなかったという逸話があります。
1900年代に入るとパリに拠点を置き、フランス海軍向けの時計を製造。
その中で、超薄型のキャリパーの開発を行い、搭載した世界最薄の懐中時計を製作しました。
卓越した技術力から、過去にはカルティエやIWCという高級時計ブランドにキャリパーを供給。
現在は、ピアジェやヴァシュロン・コンスタンタンなどが傘下となっている「リシュモン」グループに入り、高い技術と新しい発明を今も続けています。