スコットランドのヘアウターヘブリデス諸島の「ハリス」「ルイス」「Uist」「Barra島」発祥の最高級ツイード生地のことを「ハリスツイード」と呼びます。
ハリスツイードは一般的に使われる「シャネル」や「コーチ」のような一つのデザインや企業を表す「ブランド」の名前ではありません。
ハリスツイード協会によって決められている基準をクリアしたツイード生地に対して「ハリスツイード」という「商標」を使うことが認められた生地を表しています。
ハリスツイードとして認められる基準は厳しく、第一に島内での染色と紡績が行われていること。
次に職人の自宅で手織りされていることが必要。
このように厳しい基準をクリアしたものだけが、本来ハリスツイードとして「オーブの商標」を与えられるのですが、近年は協会が定めた「商標の使用に関するガイドライン」から逸脱した不適切商品が日本市場に増加。
製品の表面50%以上にハリスツイードを用いていないにも関わらず、ハリスツイードの認証ラベルやロゴを使用した商品があちこちで見受けられることが増えました。
ハリスツイードという名前が日本でも広まり知名度を獲得した一方、本物のハリスツイードと不適切商品とか市場に混在しているため、手にするときには注意して選びたいところです。