カマーバンドとは、ブラックタイ着用の際、腹部に巻く飾り帯のことをいいます。
カマーバンドの起源は、トルコの服装に用いられる腹部に巻く飾り帯だと言われています。
15世紀頃になり、ヨーロッパの軍隊において身分や敵味方を見分けるための装飾として用いられたとの記録もあります。
1890年代に入ると、イブニング用に着用する白チョッキの代用品として、英国の統治下にあったインドで考案。
これは当時、英国インド植民地軍の将校が着けたのが始まりだとも言われています。
20世紀に入ると、ブラックタイでの夜の礼装に使うアイテムとして取り入れられました。
カマーバンドは、ドレスコードがブラックタイの場合、上着の下に着用するのが正式です。
色も正式なものは「黒」とされていますが、軍服の場合には所属によって黒以外の色が使われます。
カマーバンドは蝶ネクタイと同じ柄、同じ素材のものが多く、セットで販売されていることがほとんど。
元々カマーバンドは、夜会などのチケットを入れておくためのポケットの役割もあったため、巻いたときにできる襞(ひだ)を上に向けて着用します。
カマーバンドは「タキシード」に、なくてはならないアイテムです。
これがあるだけで、一段高いファッショナブルな仕上がりになります。
フォーマルなシーンで、ドレスコードがブラックタイなら、蝶ネクタイとカマーバンドを合わせておしゃれで優雅な雰囲気を楽しみましょう。