正式には「Corgi Hosiery(コーギー・ホージリー)」と呼びますが、一般的には「コーギー」とだけ呼ばれることが多いです。
コーギーは1893年、イギリスのサウス・ウェールズにて創業したニットメーカーです。
創業した当時、ウェールズ地方の主な産業というと「炭坑」でした。
そこで厳しい環境で働く人達に、暖かいロングソックスを穿いてもらいたいという思いから、ニットメーカーという特徴を生かすことで、ハンドメイドの靴下の製造を開始しました。
ハンドメイドのソックスにあしらわれた「アーガイル柄」が、アメリカ人のバイヤーの目に留まったことから、コーギーのソックスは瞬く間に世界へ広がります。
1960年頃からはニットウェアの生産を始め、カシミヤ素材を加えたことから、パリの高級メゾンとしても認められるようになりました。
1988年から10年間に渡り、チャールズ皇太子がコーギーのニットウェアとソックスを愛用したことから「ロイヤル・ワラント(王室御用達)」として認められ、コーギーの知名度をより高いものにしました。
コーギーは21世紀に入ったからも、昔ながらのハンドメイドにこだわりと持ち続けています。
靴下のつま先のゴツゴツ感がなく、手触りも軽くてなめらかなのは、コーギーに受け継がれてきた本物のクラフトマンシップのなせる技なのでしょう。