1945年、イタリアのローマにて創業した紳士服ブランドです。
創業当時は「アトリエ・ブリオーニ」の名前で創立され、イタリアにおける新しいスーツスタイルをエレガントに追求していました。
ブリオーニは、それまでの重厚な素材を使った重いイギリス伝統のスーツとは違い、最高級の軽い素材を使い、職人のハンドワークにより、イタリアの気候にあったスーツを発表していました。
1952年に行われた、現在のミラノコレクションの起源となる「ピッティ・イマジネ・ウォモ」に、ブリオーニが参加したときにも、軽やかなスーツは注目を集めたと言われています。
ブリオーニが追求した、イタリアらしい軽快なスーツは、現在も人気のイタリアスーツの起源とも呼べるものであり、イタリアの気候とフレンドリーな人間性が生み出したと言っても過言ではないでしょう。
また、イタリアスーツの印象として強い「セクシーさ」「着こなしやすさ」は、映画の世界でも注目され、「007 カジノロワイヤル」でダニエル・クレイグが演じた「ジェームズ・ボンド」が着るスーツを提供したり、2009年に上映された「天使と悪魔」でトム・ハンクス演じる「ロバート・ラングルトン」の衣装を提供したりしています。