イタリアの指物師だったアレッサンドロ・ベルルッティは靴作りを学びます。
その後、サーカス団の靴や道具を作りながらヨーロッパ各地を転々とし、パリに到着したとき、紳士靴工房を開いた1895年がベルルッティの始まりです。
その後、アトリエブティックをモンダボー通りでオープンしたことから徐々に人気を獲得していきました。
その後、創業者一族の四代目である、オルガ・ベルルッティが就任すると、ベルルッティに新しい可能性が開花します。
女性ならではのアイデアを取り入れ、これまでタブーとされてきた色使いなどを改革しました。
「パティーヌ」と呼ばれる彩色技術は、色使いの質をキープしながら、グレーや黄色、緑など、これまで紳士靴に使われなかったカラーを使い始めました。
「パティーヌ」が施された靴たちは、その深みのある色彩表現から高い評価が得られています。
また、ベルルッティは特別な革を使っています。
「ヴェネチア・レザー」と呼ばれる、深みのある色合いを出せるのが特徴の革。
伸縮性と柔らかさも合わせ持っていますので、ベルルッティの履き心地を実現させるためには必要不可欠な素材だと言えます。
ベルルッティは2005年から、紳士靴で得た革の技術を応用しバッグラインをスタート。
ベルルッティのバッグは革製でありながら、非常に軽くて持ち運びに便利だと人気になっています。
現在、ベルルッティは、ルイ・ヴィトンやエミリオ・プッチなどを傘下に置くLVMHグループに属しています。