遡ること約300年。
ランゲ&ゾーネの歴史は、強王アウグスト時代のザクセン宮廷から始まります。
ザクセン宮廷のおかかえ時計師であったアドルフ・ランゲは、1845年に貧困が深刻な問題となっていた「グラスヒュッテ」の町に時計製造業を興そうと宮廷を去りました。
多額の融資をザクセン王室から受け、見習い工15名と共にグラスヒュッテへ移住。
独立工房を開きながら、見習い工を育てていきます。
やがて時計師として育ったものが、時計に使われるゼンマイや歯車などの部品専門工房を開設し独立。
グラスヒュッテは、ランゲの工房を頂点とした精密時計産業地帯へ様変わりします。
その後、2度の世界大戦を経験し、第二次世界大戦でソビエトの空爆により工房が消失。
さらに戦後残っていた資産や設備も東ドイツ政府に接収されてしまいます。
全てを失った創業者アドルフ・ランゲから数えて4代目のヴァルター・ランゲは西側へ亡命。
1990年10月3日のドイツ統一を気に、統一を記念してドイツ時計の最高峰を復活させよう」とヴァルター・ランゲが探し出され「A.ランゲ&ゾーネ」が登録商標を行い再興。
4代目ヴァルター・ランゲがグラスヒュッテに戻り、ランゲの時計製造技術を復活させ、現在でも多くのファンから最高級時計として選ばれています。