20世紀に入ったころ、アメリカ・ニューヨークの老舗紳士服メーカー「ブルックス・ブラザーズ」の創立者である「ジョン・ブルックス」が、英国ポロ競技を観戦したときのこと。
選手たちがユニフォームの襟が風にあおられバタつくのを防ぐため、襟の先にボタンを付けて留めていたのを見て思いつき、ブルックス・ブラザーズのシャツへ取り入れて売り出したと言われています。
その後、ボタンダウンのスポーティーなデザインが好まれ、アメリカで一つのスタイルとして確立。
その後、ボタンダウンの人気はヨーロッパへ伝わり、日本の学生にまで広がっていきました。
ボタンダウンの決め手は「フルロール」と呼ばれる襟の形。
ネクタイを締めたときは、全体的に軽く持ち上がる。
ノーネクタイのときは、第1ボタンを外して襟の上部がロールし、下部にいくほど身頃に沿った美しいラインを描く。
このような襟の形を「フルロール」と呼び、いかに美しく見せるかが、ボタンダウンの着こなしのポイントでもあります。
現在のボタンダウンは、カジュアルだけではなく、ドレスシャツとしての役割を果たすようになったと言えるでしょう。
そして、シャツの素材や色や柄も豊富になり、ボタンダウンの守備範囲は広くなっています。