タキシードとは、男性用の礼服のひとつであり、結婚式やパーティーで着用する準礼装のことを言います。
タキシードは本来、夜に着用する服装ですが、今は昼間でもタキシードが着用されることもあります。
タキシードは、スーツ発祥の国であるイギリスでは「ディナー・ジャケット」、欧州では「スモーキング」と呼ばれています。
もともとタキシードは、スモーキングの名称からイメージできるように、喫煙服であったため、自宅でゆったりとした時間を過ごすときに着用するものとして、紳士達が着用していたと言われています。
そんなスモーキングのファッションを、エドワード7世が英国のファッションに取り入れたことから、ディナー・ジャケットとなり、パーティーでも着用されるようになりました。
その後、ニューヨークからタキシードが広がり、今では世界中が認める礼服となっています。
そして昨今、夜の正礼装で燕尾服を着用する人が少なくなり、タキシードは一般の夜の正礼装として着用されています。
また、タキシードは「ブラック・タイ」と呼ばれるドレスコードで表されることがあります。
これは、タキシードには黒の蝶ネクタイが必須であることからきており、パーティーなどのドレスコードに「ブラック・タイ」とあれば、それはタキシード着用という意味になります。