スーツには3つの基本形があると言われています。
スーツの原型と呼ばれている「イギリス」。
そして「アメリカ」。
現在のスーツの王道とも呼べる「イタリア」。
それぞれの特徴を紹介していきます。
(1)イギリス
19世紀にスーツの原型がイギリスで生まれました。
その後19世紀後半から20世紀にかけ、スーツは貴族階級だけのものではなく、ビジネスウェアとして着用され始めます。
イギリスのスーツは、現在でも格式が高く、もっとも男性的なシルエットとなっています。
強調された胸元、絞られたウェスト。
すべては胸を分厚く見せるためのシルエットなのです。
(2)アメリカ
1918年、ブルックス・ブラザーズが発表したスーツが、アメリカのスーツの代表例です。
イギリスとは違い、
・ゆとりのあるウェスト
・パッドの入っていない自然なショルダーライン
・センターベンツ
など、イギリスとは違い自由の国アメリカを表現するような、ナチュラルさと少しラフなシルエットになっています。
(3)イタリア
現在のスーツとは言えば「イタリア」。
そう言われるくらい支持されています。
イギリスのシルエットをベースにしながら、フランスの艶を取り入れ、イタリア人独特の柔軟な発想でつくられています。
柔らかな仕立てに、繊細な色使い。
適度に絞られたウェスト。
立体的なシルエット。
日本人の体型にも合いやすく、男性をセクシーに見せるシルエットです。
それぞれに歴史と格式があります。
強調している部分も違います。
体格や着用するシーンを考えて、TPOに相応しいスーツを着用してください。