あなたはオーダースーツ代理店を開業しようとしていますか?
それともすでに開業していますか?
ダンコレではオーダースーツ代理店支援事業を行っております。
オーダースーツ代理店に必要な情報を発信しております。
コロナウイルスの広がりにより本業のビジネスが難しくなる方も増えています。
そんな中で新規事業として、また本業とコラボさせる目的で、オーダースーツ代理店のお問合せが増えています。
あなたは代理店契約をする代理店事業会社をどんなふうに選んでいますか?
今回はオーダースーツの販売に重要な代理店事業会社を選ぶポイントについてお話しします。
ではスタート!
1.オーダースーツを販売するために必要なもの
あなたがお客様にオーダースーツを接客・販売するために必要なツールとして
・生地見本
・ゲージ服(採寸用)
・採寸スキル
以上3点があります。
・生地見本
これはお客様の要望を聞きながら、ご使用目的に合わせてお仕立てする生地を選ぶためです。
スーツと一口に言っても、
・色・柄
・春夏物、秋冬物
・生地ブランド
などがあります。
お客様の求めるものがあるかないか。
注文に繋がるかどうか大きく関わります。
さらに裏地やボタンを選ぶ際にも見本が必要になります。
・ゲージ服(採寸用)
人間の身体は丸みがあります。
丸みのあるものは測りにくいものです。
測りにくい=測る誤差が生まれやすい
この採寸の誤差を無くすためにゲージ服があります。
ゲージ服は採寸用の見本服です。
あると無いでは採寸自体も全く違ったものになります。
アパレルの経験が無くてもオーダースーツの販売を始められるのはゲージ服のおかげとも言えます。
・採寸スキル
この採寸スキルが無いと販売は始まりません。
お客様の身体を測る(ヌード寸法)。
ゲージ服を使って測る。
この2つが必要になります。
代理店契約をする際にゲージ服が契約金の中に入っていれば追加費用は発生しません。
契約金に含まれていなければ追加で発注・購入が必要になります。
ゲージ服があることで、数時間の採寸研修で
オーダースーツの採寸が可能になるのです。
さらにゲージ服には寸法のズレにより発生しうる
「お直し」を未然に回避する効果もあります。
「お直し」が多いと、その対応に取られる時間とコストも増えていきます。
ゲージ服はお直し発生前にコストカットしてくれるツールとも言えます。
以上がスタートに必要なものになります。
2.契約金と初期費用の合計
当然誰もが契約金を最初に見るでしょう。
そしてプラスアルファ必要な初期費用になります。
契約金は代理店加盟金です。
代理店事業会社からのサービスを受けることができて、販売することができます。
初期費用とはオーダースーツの販売に必要な、
採寸用のゲージ、生地見本、裏地見本、採寸研修などが一般的です。
契約金+初期費用=代理店事業スタート必要コストとなります。
契約金が安くても、初期費用が高ければ合計コストは高くつくことになります。
よくあるケースで
代理店契約金30~70万
初期費用10万~30万
こういったプランが多く見られます。
代理店契約金と初期費用を切り離すことで、代理店事業会社は代理店からの契約金だけで利益が生まれるシステムです。
契約したものの、全く販売できなくても、代理店事業会社は儲かっている、ということです。
さらに初期費用として
・生地見本、裏地見本5000円~1.5万円(1冊あたり)
生地見本は複数の購入が必要な場合もあります。
・採寸用のゲージ服2万~2.5万円(1着あたり)
ゲージは複数必要になります。
2万として
2万×5着=10万
2万×10着=20万
ゲージの数量によって30~40万円になりことも。
・採寸研修
採寸を学ぶための研修です。
1回あたり1~2時間のところが多く、
初期費用に含んでいない場合、
1回2~3万円などのコストがかかります。
ざっとですが初期費用としての一般的なコストになります。
一般的には契約金+初期費用で40万~80万円のところが多いです。
代理店契約する際は契約プランの中身を良く見ておく必要があります。
3.【重要】どんな客層をターゲットと想定しているのか
ここまで代理店契約の内容についてお話ししてきました。
※今回重要なのはココからです。
代理店として販売する流れは
お客様から受注→代理店事業会社へ発注→工場で縫製
→代理店事業会社に仕上がり→代理店に届く→お客様へ納品
ここで代理店事業会社から代理店に届く際に卸値を支払うことになります。
・卸値について
スーツ1着の卸値は生地と工場のレベルによって決まってきます。
生地も工場のレベルも安くすればどんどん卸値も安くなります。
ただし、商品としてのレベルも下がっていくのです。
スーツ1着の卸値が2万円程度の代理店事業会社もあります。
代理店としてお客様に販売する金額はどうなるでしょうか。
安くて3万、高めで4万、これぐらいが販売価格として妥当なところです。
言い返せば「安い卸値」=「安い販売価格」この図式になります。
1着売れたときの利益額も1~2万になります。
もちろん生地のランクを上げていけば商品力も上がります。
ただし、低価格戦略を取っている代理店事業会社は縫製の加工賃も安い工場を使っています。
海外の工場も多いでしょう。
この低コスト工場で高い生地を縫製したらどうなるか…。
良い生地ほど繊細で縫製が難しくなります。
縫製レベルの低い工場ではきれいに縫えません。
縫い目にシワがよったり、歪んだりすることもあります。
安い価格なら許してもらえた部分が通らなくなってきます。
卸値=生地代+縫製加工賃=生地品質+縫製品質
これを覚えておくことです。
・あなたのお客様・ターゲットは誰ですか?
服のブランド、ショップなどを立ち上げるときもコンセプトを考えます。
自社の服でどんな人にどうなってもらいたのか。
例えば
・一般営業職の会社員に
・日常の営業で使いやすい
・強度もあり、リーズナブルなスーツ
反対に
・セミナー講師もしている経営者に
・人前に立って印象良く見える
・高品質なスーツ
上記2例は極端ですが、ターゲットが変わることで「スーツ」といっても大きく商品が変わることがおわかり頂けましたでしょうか。
販売価格も4~5万の低価格のものから、15~30万程度の高品質なものまで大きく変わります。
もちろん一般の会社員に向けていても経営者が買うこともあるでしょうし、その逆もあります。
ただ、メインターゲットをどこに想定するのか。
あなたの人脈で誰に販売しようと思うのか。
ここをしっかり見ておくことが大切です。
・ターゲットに合った商品
先ほど挙げましたターゲットとするお客様と、商品のレベル。
この2つが合うことが当然求められます。
合っていないと、お客様に満足頂けないだけではなく、あなたの印象も良くないでしょう。
ここで代理店事業会社を選ぶ重要なポイントが出てきます。
商品のレベル=代理店事業会社の商品レベル
おわかりでしょうか。
あなたが、代理店をスタートしてオーダースーツを販売するお客様を想定して、それに合った商品を供給できる代理店事業会社と契約することが大事なことです。
今回の最も重要なポイントです。
4.まとめ
代理店事業を始めるときに知っておくべきポイントについてお話ししてきました。
今回ご紹介した部分は非常に基本の部分です。
これ以外にも代理店事業会社のコンセプトもしっかり見ておくことが必要です。
また、代理店契約金が高く、初期費用も別途必要なところは、
あなたが代理店として活動してもし売れなくても代理店契約金で利益が出るようになっています。
つまり契約後、営業活動でのフォローが手薄になる可能性があります。
代理店契約金の金額やスーツの卸値だけを見るのではなく、あなたのお客様に合っているのか。
あなたの販売計画に合っているのか。
代理店事業会社を選ぶ際のポイントにして下さい。
あなたのオーダースーツ販売が成功しますように。
ダンディズムコレクション 山下
ダンコレ®オーダースーツ代理店は高品質なオーダースーツを販売することができます。