あなたはオーダースーツ代理店を開業していますか?
それともオーダースーツ代理店を検討中ですか?
オーダースーツ代理店はアパレル未経験者でも始めることができます。
アパレル未経験者でも始められますが、スーツ等の知識を知っておいて損なことはありません。
今回はお客様からよくあるご質問の中の一つをご紹介します。
「礼服とブラックスーツはどう違うのですか?」
あなたがオーダースーツ代理店として販売・営業されていたら礼服をオーダーしたいというお客様に出会うかもしれません。
そのとき、あなたはどんなご返事をされますか?
返答に困ってしまいませんか?
意外と説明できない人も多いのではないでしょうか。
あなたならどのようにご説明されますか。
礼服の黒は黒の深みが尊ばれる
礼服を着るシーンは冠婚葬祭が基本なので、たくさんの人が礼服を着て並ぶことになります。
このとき1着では気づかなかった黒の微妙な濃さが、礼服姿の他の人のと並ぶと色の違いがはっきりとわかります。
そして礼服・略礼服は黒さのより深いもの、濃いものが尊ばれる面があります。
黒さの浅いすみ黒とよばれるものは、濃い黒の礼服と並ぶとグレーっぽく見えてしまうこともあります。
ブラックスーツは冠婚葬祭限定ではない
ビジネスシーンでもブラックスーツを着用する人も多く見られます。
周りの人がネイビーやグレー等のスーツを着ている中にいるので、ブラックスーツは黒過ぎるとビジネスシーンでは逆に浮いてしまいます。
「礼服っぽく見えてしまう」のです。
黒さが深い・濃いほど礼服はビジネスシーンには向かないのはこういった面があるからです。
またビジネスで使うスーツは生地に光沢の強いものもあります。
逆に悲しみ事の席に光沢は不向きになります。
「礼服とブラックスーツにデザインの違いはありますか?」
以前は礼服と言えばダブル。
ですが、モーニングやタキシードなど、略礼服よりも格上とされるフォーマルはダブルだけではありません。
エンビ服などにはダブルも見られますが、全体にはシングルのほうが多いぐらいです。
実際、スーツがダブルよりもシングルが主流の現在は礼服もシングルを着用する方が増えています。
もちろんダブルが間違いというわけではありません。
約20年ほど前の礼服は
・ダブル
・ピークドラペル
・ノーベント
・AMFステッチ無し
・パンツの裾はシングル
このような仕様が一般的でした。
現在はシングルが主流の上、デザインにもあまりこだわらない礼服が多く見られるようになりました。
例えば
・シングル
・ピークドラペル
・サイドベンツ
・AMFステッチあり
こんな仕様で冠婚葬祭に出席してもほぼ何も問題なく着用できます。
つまりビジネスで使うブラックスーツとの境界が無くなってきています。
まとめ
礼服とブラックスーツの違いについてご説明してきました。
現在はビジネスと冠婚葬祭兼用で使えるものとしてブラックスーツを持つ方も増えてきています。
また、結婚式やお葬式などのフォーマルシーンが、カジュアル化している面もあります。
礼服とブラックスーツ兼用も時代の流れでもあります。
ただ、一つ注意点としては、毎日のようにビジネスでスーツを着る人が、冠婚葬祭にも着ようとするブラックスーツを普段使いしていると困ること。
それは冠婚葬祭で、着こんだ感があるブラックスーツで出ることになるかもしれないという点です。
できるなら、ビジネス用と礼服用は分けておくほうが、イザというときにあわてずに済みます。
白のシャツも冠婚葬祭用に1枚置いておくことをオススメします。
あなたのお客様への販売にもご参考にして下さい。
ダンディズムコレクション 山下
スーツについてのフォローも手厚いダンコレ®オーダースーツ代理店を始めるなら