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後補正の範囲を理解しておくことは採寸時の注意点の理解に繋がる

 

 

代理店であるあなたは自分のスーツを寸法直ししたことがありますか?

 

市場で販売されている既製品スーツはもちろん裾上げを始めとしたお直しがほぼ100%入ります。

 

これは標準規格のサイズに合わせて既製品は作られているためです。

 

実際に購入する消費者が標準規格の人であるほうが稀です。

 

標準よりも

・手が長めだったり

・ヒップが大きめだったり

・ウエストが細かったり

どこか標準規格とは違うところがあるものです。

 

作る側はそれをわかった上で平均点の服を作っているのです。

 

平均点の服なので少しの補正で平均値付近の人たちには近づけることができます。

 

 

 

オーダースーツは平均値に近い人も平均値に遠い人も型紙の段階で身体に合わせた補正を行っています。

 

なので仕上がったスーツは身体に合ったものが仕上がってくるのです。

 

ここまでの話しで、だったらお直しを理解することなんて不要じゃないか?

 

って思ったあなたへ、オーダーでお直しが発生するケースをお話しします。

 

 

1.オーダーは仕上がるまでに時間がかかる

 

 

当然ですがお客様の身体を測ってその後型紙作成・裁断等の工程へ進みます。

 

これは1分2分でできるものではありません。

 

人の手を使ってもコンピューターを使っても時間と手間がかかります。

 

また工場によっては複数の人が工程を分担して効率を上げようとしていますが、

 

それはたくさんの数を生産しようとしているためで、

 

当然ながら今受け持っている仕掛りの仕事があります。

 

つまりあなたがお客様の採寸をした後の時間がもっともっとかかるということです。

 

 

 

生産期間にパターンオーダーで2週間~1カ月、フルオーダーでは3カ月以上かかります。

 

そして注文している人は朝と晩でも体調が変わる生き物であります。

 

生きている人である以上生活によって体型の変化は発生するのが当然です。

 

維持している人も多いですが体重は変わらなくても、

身体の肉の付き方や姿勢などは日々刻々と変化し続けています。

 

変動幅が小さいのではた目には気づかないだけです。

 

あなたも数日飲み会が続いたらお腹周りが変わったなと思うことはありませんか?

 

これは注文したお客様の体型が、仕上がるまで

そのままでいてくれる保証は何も無いということです。

 

ウエストで2~3cmの変動はよくあることです。

 

オーダースーツ代理店であるあなたはそのことを

良く理解しておかなければならないということ。

 

仕上がってお渡しする日にサイズが大きかったり

小さかったろするときは、まずヌード寸法を測ることからです。

 

そして注文時の体型データとの変化を見て下さい。

 

もちろん数値だけでなく見た目の印象の変化があるかないかをチェックすることも大事です。

 

 

2.仕上がったスーツの合わない原因を理解する

 

 

さて実際にお客様にスーツが合わないことが発生したとき。

 

1、お客様の体型が変化したのか

 

2、採寸の取り方に問題があったのか

 

3、それ以外の原因の可能性があるのか

 

原因がどこにあるのかはあなたの目で判断することが必要です。

 

1のケースは
採寸したデータと照らし合わせれば
一目瞭然です。

 

2のケースは
体型のゆがみを見落として
発注時点に反映させていなかった

 

単純に測るミスで数値が違った

 

お客様にスーツを着る服装に
なってもらっていなかった

 

などが考えられます。

 

3のケースは
工場の縫製・裁断の誤差があった
仕上げ~納品までに生地の伸縮があった

 

などが考えられます。

 

 

それぞれのケースで直せるもの直せないものもあります。

 

また誰が直しのコスト負担をするのかという問題もあるでしょう。

 

原因を作った人にすべてを背負わせることもできないでしょう。

 

そのあたりは総合的に判断するしかありません。

 

 

3.どこが直せてどこが直せないを理解しておく

 

スーツには縫製時に「縫い代」というものが見えないところにあります。

 

子供の時の工作の「のり代」を想像してください。

 

生地の端は縫えないのでいくらか内側に入ったところで縫います。

 

その「いくらか内側」から「縫える範囲の端に近いところ」

までが広げることができる余地になります。

 

パンツは裏返してみれば後ろ中心に縫い代が見えるのでわかりやすいです。

 

袖口の中に縫われている「袖裏の縫い代」や
「胴の脇の縫い代」などはほどいてみないと見えません。

 

見えない部分は指で触るなどして感じるしかありません。

 

さわっても感じられない部分もあります。

 

そこは知識として理解しておいて想像するしかないかもしれません。

 

あなたにとって必要なことはそのような直せる余地の知識です。

 

 

 

直せないところの例

ジャケット

・肩幅出し

・胸幅出し

・前幅出し

・衿のデザイン

 

ジレ(ベスト)

・背丈出し

・衿を付ける

・前幅出し

 

パンツ
・股上のツメ出し

・裾ダブルのまま股下を伸ばす

・ヒップ周りを変えずワタリ幅(モモ幅)を細くする

 

フルオーダー等で通常残さないところに縫い代を残して

 

後で補正できるようにしているケースもありますが、

 

一般的な仕立てではお直しできない点、お直しできても極微量であるところです。

 

 

 

直せるところの例

ジャケット

・袖丈ツメ出し

・着丈ツメ

・身幅ツメ出し(胴回り)

・肩幅ツメ

 

 

ジレ

・身幅ツメ出し(胴回り)

 

 

パンツ

・ウエストツメ出し

・ヒップ出し

・股下を短く

・ワタリ幅(モモ幅)ツメ出し

・裾幅ツメ

 

 

直せるところの中でも実際は服それぞれの

デザイン等の制約もありできないケースもあります。

 

 

また「寸法出し」のお直しは縫い代分に限りがあるため

直せる分量は1cm~4cm程度とその部位によって大きく異なります。

 

 

4.まとめ

 

このようにお直し可能か不可能か
「ツメ」はできるが「出し」はできないかを部分部分で理解しておくと、

万が一合わなかったときも慌てずに対応できるのです。

 

 

つまり出しができない部位についてはゆとりを持って

仕上がり寸法を設定しておく「保険」をあなた自身の中で作ることができます。

 

 

それはお客様満足にも繋がり、リピート注文にも繋がっていきます。

 

 

 

逆にこのような知識無しでお客様に言われるがままに細くしたり、

変わったデザインに走りすぎてしまうと、

後々の修正対応ができずに作り直しなどのケースに発展することも。

 

 

このようなケースになるとオーダースーツ代理店のあなたも、

注文主のお客様も不幸なことになります。

 

 

是非お直しの知識を持ってオーダースーツ代理店のあなたの

顧客満足・リピート注文へと繋げて下さい。

 

 

ダンディズムコレクション 山下

 

 

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