前回オーダースーツショップを開業する際に
必要なコトについてご紹介しました。
今回は第3回です!
まずは前回までのおさらいを
ここまではOKですか!
ではスタート!
ショップ運営のためは取引先の開拓が必要
前回はオーダーショッポを開業する際に、出店する立地や
出店場所についてお話ししました。
それ以外に自店舗のコンセプトにあった商品、サービスを
お客様に提供するために、何が必要であるか。
オーダーショップなら
・生地の品揃え
・デザイン見本
・裏地、ボタンなどの付属見本
少なくともお客様に見て頂くだけでも
以上のようなものが必要になります。
また、オーダースーツを製造する際に
パターンオーダー、イージーオーダーなのか
フルオーダーなのか
それによって採寸・受注方法も大きく変わります。
注文を受けたものをどこの工場が縫ってくれるのか。
自社で縫製まで完結するのか。
パターンオーダー、イージーオーダーなら提携工場が必要ですし、
その工場のやり方に沿った採寸になってきます。
以上のことだけでも
オーダーショップを開業するには
生地屋、縫製工場、裏地・釦等付属品会社などとの取引が発生します。
もちろん最初は取引先を開拓するところからになります。
■生地屋
生地屋もたくさんあります。
開業するときのコンセプトがどのようなオーダースーツを作りたいのか。
低価格ゾーンなのか
ファッション性重視なのか
高級ゾーンなのか
・低価格でいこうとするならできるだけ生地を安く買う必要があります。
・ファッション性の高いものでしたら、
どこにでもあるような一般的な生地ばかりではなく、
レアな柄や色の生地を揃える必要があります。
・高級ゾーンならどこのブランドを狙うのか
そのブランドの生地を扱っている生地屋を探さなければなりません。
生地屋によって取り扱い生地価格、生地在庫、生地の種類全てが大きく変わってきます。
まずあなたのショップに合う生地屋を見つけなければなりません。
そのためにはいくつもの生地屋を訪ねる必要があるでしょう。
オーダーショップを開業するにはどこの生地屋と取引するのか、非常に大事な部分です。
そのあと、生地バンチ(生地見本帳)で販売するのか、
実際の着分と言われる1着分の大きさの生地を仕入れて販売するのか、
それによってかかる金額は大きく変わります。
着分生地を仕入れるにしても
お客様が選べる品揃えをするには
何着分もの生地が必要になります。
数が増えると当然生地代が上がってきます。
それだけ初期費用が増えていきます。
■縫製工場
あなたがスーツの職人で
受注→採寸→型紙作成→裁断→縫製→仕上げ→納品
ここまでを一人でできるなら縫製工場を探す必要はありません。
そうではなく、パターンオーダー、イージーオーダーで
受注・採寸をして、縫製は外注へ出すなら縫製工場との契約は開業するために不可欠です。
イージーオーダーの縫製工場は自社のパターン(型紙)を持っています。
開業して縫製工場に外注するならその工場のパターンで仕上げられることになります。
つまりその工場のパターンを良く理解することはもちろん、
工場のパターンで採寸用のサイズ見本服、ゲージ服を用意することになります。
ほとんどの縫製工場は複数のパターンを持っているため、
あなたのショップに合ったパターンはどれなのか、
そのパターンで採寸用ゲージ服を用意しなければなりません。
そしてゲージ服はある程度のお客様に対応できるよう複数用意する必要があります。
通常は最低でも5着は必要でしょう。
たくさんのお客様に対応しようと思えば、もっとたくさん必要になってきます。
当然着数が増えればゲージ作成に必要な生地代、縫製工賃は上がっていきます。
これは開業時に初期投資として必要になります。
■裏地、ボタンの準備
オーダースーツは個人の好みで作ることができるのが
特徴なので裏地やボタンの見本は必ず必要になります。
縫製工場が自社で裏地やボタンの在庫を抱えて対応してくれるところも多くなってきました。
ただ、縫製工場が抱える裏地やボタンはどうしても一般的なもの、無難なものになりがちです。
柄の特徴のある裏地や、デザインの変わったボタンなども用意して、
あなたのショップの特徴にしたいのであれば、裏地・ボタンの会社とも取引する必要があります。
裏地・ボタン等の付属を扱う会社も数社ありますので、
あなたのショップに合うものを扱っている会社を探さなければなりません。
ここまでだけでもあなたがオーダーショップを開業する際に開拓すべき取引先は数社に上るでしょう。
開業するためにはさまざまな準備が必要です。
オーダースーツを開業するに当たって必要な出店のお話しをしました。
まだまだこれ以外にも必要なものはたくさんあります。
回を追ってお話ししていきます。
ダンディズムコレクション 山下
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