あなたはオーダースーツ代理店を開業していますか?
それともこれから代理店を開業しようと考えておられますか?
代理店を開業しているあなたは納めたスーツのサイズ調整希望を言われて、
悩んだことはありませんか?
前回まで数回にわたってお直しについてご説明しています。
【お直し】オーダースーツ代理店を開業するとき覚えておくと便利な直し知識NO.1
【ジャケットのお直し】
https://dankore.jp/platinum/agency-opening-knowledge-reform.html
【お直し】オーダースーツ代理店を開業するとき覚えておくと便利な直し知識NO.2
【パンツのウエスト直し】
https://dankore.jp/platinum/agency-opening-knowledge-reform-2.html
【お直し】オーダースーツ代理店を開業するとき覚えておくと便利な直し知識NO.3
【パンツのワタリ直し】
https://dankore.jp/platinum/agency-opening-knowledge-reform-3.html
前回に引き続いてパンツでよくある直しカ所についてご説明致します。
ではスタート!
【パンツ丈】
股から裾までの長さを「股下」と言います。
股下は一般のお客様でも一番気になりやすいポイントの一つです。
ご注文時に好みを確認していても、後日変更希望が出ることもあります。
サイズ調整の対応についてご説明します。
【裾シングルからの修正】
股下を伸ばしたいとき、裾がシングルで仕上がっていた場合は、
内側の折り返し量で伸ばせる長さが決まります。
通常内側への折返しは7~8cmですので3~4cm伸ばすのは影響が少ないです。
もし6cmなど伸ばす場合は、折り返しが極端に短くなり、裾の安定が無くなってしまいます。
その場合は裾の内側に似寄りの生地を貼って重みを付けることがあります。
「ゲタを履かせる」と言います。
股下を短くしたいとき、裾がシングルで仕上がっていた場合は、
内側の折返し量が多くなるだけで、ほぼ問題なく直すことができます。
裾が前から後にナナメにカットしているモーニングカットになっているかどうか、
工場へ出す際に伝えることが大事です。
【裾がダブルからの修正】
股下を伸ばしたいとき、裾がダブルで仕上がっていた場合は、
シングルにしないとほぼ伸ばすことができません。
裾の仕上げによってはダブルを維持したまま、1cm程度伸ばせることもあります。
股下を短くしたいとき、裾がダブルで仕上がっていた場合は、
ほぼ問題無く短くすることができます。
ただし、ダブルの折返しで折り目を入れていた部分がズレて表面に出てしまうこともあります。
直し量を調節して折り目がズレないようにすると自然に納まります。
【まとめ】
以上今回はパンツ、特にパンツ丈のお直しについてご説明しました。
注意点としまして、股下を伸ばした際に,
裾の折返し部分がズレて折り目が中途半端な場所に出てしまうこともあります。
アイロンやスチームで消すようにしても跡残りが発生してしまうことがあります。
事前にお客様へのご説明をしておくことが理想的です。
仕上がって納めたときに何もなくとも、後々のアフターケアが充実していることは、
お客様にとってもオーダースーツ代理店であるあなたをより信頼していくことにも繋がるでしょう。
お客様の体型が変わったときなども対応できる態勢づくりはリピートに繋げるためにも大事です。
日頃からリフォーム屋さん、お直し屋さんと仲良くなっておくと、
いろいろと相談にも乗ってもらいやすくなります。
是非参考にして下さい。
ダンディズムコレクション 山下
商品知識についてのサポートも手厚いダンコレ®オーダースーツ代理店を始めるなら