最近は30代以降の方の二次会、1.5次会もカジュアルな雰囲気で行われることが増えました。
ゲストも新郎新婦と親しい方が中心。
職場の同僚や学生時代からの友人。
披露宴とは違った、心を許せる親しい交友関係の方が参加されるので、和やかな雰囲気となって楽しいものです。
でも、ちょっと待ってください。
カジュアルで和やかな雰囲気だからといっても、大人の男としてはきちんとした服装で出席したいものですよね。
ドレスコードが「カジュアル」であっても、カジュアル過ぎる普段着なんてもってのほか。
襟がついているからポロシャツでいいでしょ?
よくわからないから会社に着ていくスーツで。
ロッカーだからダメージデニムで個性的に。
はっきりといいます。
全部、アウトです!
その服装のせいで、場の雰囲気や新郎新婦の印象が台無しになってしまうかもしれません。
そこで、今回は「カジュアル」だからこそ悩ましい、そんな大人の男性のために二次会や1.5次会におすすめのジャケパンスタイルをご紹介します。
結婚式の正装指数
まずは結婚式から二次会までを、正装しなければいけない指数で比べてみましょう。
このマナーがわかっていないと、いざ出席したときに恥ずかしい思いをしてしまうことになります。
でも、恥ずかしいだけなら、まだ、いいです。
同じ会社の上司や新婦側の魅力的な友人から「こいつダメだ」と思われる可能性だってありますからね。
正装指数100% 黒と白
親族として結婚式に出席する男性には、100%の正装が必要です。
黒のスーツに白のシャツという組み合わせが基本です。
おしゃれをしたい場合には、ネクタイやボタンダウンのシャツで楽しみましょう。
色はあくまで基本に忠実で。
そして靴は黒のストレートチップが正解です。
男のフォーマルは、黒のストレートチップしかありません。
結婚式もカジュアルになっているからといっても、この正装指数で「ジャケパン」はNGです。
正装指数80% 親しみやすい親族
親族の結婚式だけど、式場での結婚式じゃないし。
そんな場合には、少しだけハズしても大丈夫です。
こんな場合には、黒のスーツじゃなくて、
濃紺
グレー
を選ぶようにしてください。
そしてポイントは明るめの色は選ばないこと。
明るい感じの色はどうしてもカジュアルに見えてしまいます。
ですから、結婚式の場合にはダークな色調を選びましょう。
シャツに関しては、白しかありません。
ただし、ネクタイは少しカジュアルにしても大丈夫。
白とグレー、黒以外で、無地で薄めの色ならキレイめ路線を狙えます。
そして靴は、やはり黒のストレートチップを選びたいですね。
プレーントゥでも黒なら問題ないのですが、見た目にスッキリ感があるのはストレートチップ。
色も濃いブラウンを選択できますが、あえてここは冒険せずに、黒のストレートチップをおすすめします。
正装指数60% 友人・同僚
友人や同僚といえども、結婚式場で行われる場合には、上下セットアップされたスーツがマナー。
ただし色は親族ではありませんから、ネイビーや明るめのグレーでもOKです。
シルエットはタイトフィットがスッキリした印象ですし、柄もストライプよりも無地がいいですね。
そしてシャツですが、これは友人や同僚でも白にしておきましょう。
その代わりに、おしゃれはネクタイで楽しんでください。
大きめのドット柄や原色系のネクタイで華やかさを演出しましょう。
間違ってもダークな色合いのネクタイはいけません。
ダークな色のネクタイは謝罪や哀悼を表しますので、結婚式にはマナー違反です。
最後に靴ですが、色が黒なら
ストレートチップ
Uチップ
ウィングチップ
どの形でも大丈夫。
素材がスエードや色がネイビーなど、誰が見てもカジュアルな印象でなければ、色は黒以外でも問題ありません。
正装指数40% 友人のカジュアル婚
レストランで結婚式。
こんなカジュアルな結婚式もありますね。
形式にこだわらない、親しい人だけの結婚式ならカジュアルな着こなしを選びましょう。
そうです。
カジュアルであり、きちっと感もある「ジャケパンスタイル」を選ぶのが正解です。
ただしポイントがあります。
決して「ホスト風」にならないようにすること。
カジュアルといっても結婚式ですから、落ち着いた配色が好まれます。
例えば、グレーやネイビーのジャケットと合わせたコーデがおすすめです。
またシャツですが、ジャケパンの場合には白以外でもOK。
ただし、これも「ホスト風」にならないよう、柄物を選ぶのはやめておきしょう。
ジャケットのインが柄物のシャツ。
結婚式などでは、女性ウケが最悪なコーデですから、わざわざ選ぶことはありませんよね。
迷った場合は白のシャツが安心です。
そしてネクタイですが、黒基調でなければ、ほとんどがOK。
ここが個性の出しどころです。
普通のネクタイで迷ったら、いっそのこと蝶ネクタイがおすすめです。
一瞬で場が華やぎますよ。
正装指数40% 二次会
二次会は結婚式や披露宴とくらべると、カジュアル度がアップします。
そして二次会などには親族は出席せず、友人や同僚だけ。
ということは、服装のマナーがゆるくなります。
しかし、ここで大きな落とし穴があるので注意してください。
「カジュアルでもOKだから、普段着で出席したい。」
これは、ありえません。
ドレスコードがカジュアルであっても、そこはマナー。
あくまでおしゃれの幅が広がっただけですから、ジャケットは必須なアイテムです。
ということで、二次会におすすめなのは間違いなく「ジャケパンスタイル」ということになります。
いろいろ考えたけど、面倒なので普段着で出席しようと思っていたあなた。
それはマナー違反です。
ジャケパンにしてください。
二次会でやってはいけない服装とは
一度でも二次会に出席したことのある方ならおわかりでしょう。
二次会や1.5次会に出席している女性達を見ると、カジュアルな方はいらっしゃいませんよね。
ドレスコードがカジュアルであっても、華やかで品のある服装。
当然ですが、男性にも同じことが要求されます。
カジュアルだけど決める。
出席している女性と並んだときに浮かない。
そんなかっこよさと気遣いが必要です。
Tシャツ+ジーンズ
これはカジュアルではありません。
普段着と言います。
どれだけ高価なTシャツだったとしても。
どれだけ高価で貴重なオールドジーンズだったとしても。
品がありません。
他の出席している人はもとより、新郎新婦からも冷たい視線をあびること間違いありません。
あなた主役の場ではありませんから、マナーを守りましょう。
ファー素材
祝いの席はゴージャスに。
だからファーなんて最高。
やめてください。
ファーは動物の毛です。(合成もありますが見た目わかりません。)
ということは、動物を殺して作ったもの。
お祝いの場にはふさわしくありません。
また、デニム素材やメッシュ素材はカジュアル度が高いのでNGです。
白やミドル丈以下のくつ下
おしゃれな男はスニーカーソックス。
普段のデートならOKですが、二次会ではNGです。
くつ下はミドル丈の黒が安心です。
ブーツやスニーカー、サンダル
女性と並んだとき、隣の女性の足元と合う靴をイメージしましょう。
わかりますよね。
ブーツやスニーカー。
サンダルや下駄。
男性が好きな「ショートブーツ」もNGです。
黒基調のネクタイ
黒を基調にしたネクタイ。
これをいつ絞めるイメージがありますか?
いつ、黒の小物を手に持つイメージがありますか?
これは日本では「不祝儀」で使うもの。
文化が変われば、お祝いの場でもOKかもしれませんが、日本ではNGです。
黒のネクタイがシックでかっこいい。
そんなイメージは、二次会からは捨ててくださいね。
アクセサリー
女性がアクセサリーをつけているから、男だって。
はい、間違ってます。
男性は女性とは違ってアクセサリーをつけてもいい場所が限られています。
二次会でカジュアルだからといっても、ジャラジャラとアクセサリーをつけてるのはNG。
男はシンプルがかっこいい。
チャラ男くんでは、二次会はモテません。
羽織袴、原色または白のスーツ
原色のスーツやジャケット、パンツ。
白も同じく。
または、日本男児なら羽織袴だろ。
よく考えてみてください。
二次会の主役は誰でしょうか?
あなたではありません。
新郎新婦が主役です。
あなたが主役よりも目立つ必要は、残念ながらありません。
そして、主役より目立つ男性出席者は、間違いなく女性から冷たい視線を送られます。
柄と生地にも注意
ファーともかぶってしまいますが、
アニマル柄
迷彩柄
はNGです。
また、デニム生地もNGです。
どうしてもパンツはデニムで出席したい?
なら、
ジャケットは家を出てから帰るまで、絶対に一度も、何があっても脱いではいけません。
デニムパンツでは、ジャケット着用は必須条件です。
色もダメなのがあり
黒やネイビーなら大丈夫です。
しかし、原色や白はNGです。
理由はわかりますよね。
二次会の服装で守るべきマナー
もうおわかりだと思います。
二次会にぴったりな服装とは、固すぎず緩すぎない服装。
これがマナーです。
普段着ではいけません。
かといって、親族のような服装でもハマらない。
基本はジャケットを着用しましょう。
シャツは白。
靴は革の黒でストレートチップ。
この3点が、まずは守るべきマナーです。
それでは、次からはどんなアイテムを選べば良いのか、お話ししていきます。
二次会でおすすめのジャケパンとは
固すぎず緩すぎない服装。
ぴったりなのが、ジャケパンスタイルです。
ジャケパンスタイルとは、スーツの上下が同じでない。
ジャケットとパンツが、それぞれ別々のアイテムを組み合わせておしゃれを楽しむことです。
スーツは上下がセットアップされていますから、なかなか個性を出すことも難しいですし、カジュアル感が出にくいもの。
でもジャケパンスタイルなら、ジャケットは少し派手、でもパンツはシンプル。
こんな組み合わせができるので、きちっとした中にカジュアルな雰囲気を醸し出すことが簡単に出来てしまいます。
また、シャツやネクタイも、スーツなら使えないような柄や色もぴったりと合いますから、二次会でジャケパンデビューした後は、休日のお出かけや、お仕事のカジュアルデイなんかでも活用できます。
ジャケパンスタイルの選び方
それでは、二次会で浮いた存在にならないために、どんなアイテムを選べば良いのかをお話しします。
ジャケット
ジャケットはジャケパンスタイルの中でもっとも重要です。
二次会でかっこよく決めるなら、
ブラック
グレー
ネイビー
この3色がおすすめです。
柄は無地が使いやすいですね。
ストライプ程度の柄なら会場の雰囲気によってはOKです。
ブラックを選ぶときは、全身が黒ずくめにならないように注意です。
どの色も、二次会以外でも使いやすい基本色ですので、この3色から選んでみてください。
シャツ
シャツは「白」が正解です。
薄い色や柄物もいいですが、基本は白のシャツで合わせましょう。
白のシャツは、それだけできちっと感と清潔感がありますからね。
ネクタイ
ネクタイは個性を出せる部分。
そして、相手の視線が最初に向かうところです。
もし、あなたの向かいに新婦側の魅力的な女性がいたとしたら。
こんなイメージをもってネクタイを選んでください。
奇抜な柄や色でなくて構いません。
きちんとして華やかな印象が出ればOKです。
で、おすすめなのが、無地のネクタイ。
色は、
シルバー
ゴールド
ネイビー
ワイン
柄物のストライプなら、
ホワイト
ライトピンク
ブルー
ドット柄なら、
ホワイト
シルバー
ゴールド
レッド
ブルー
が派手すぎず、明るめで華やかになります。
また、蝶ネクタイもおすすめです。
20代では「お子ちゃま」になってしまいますが、30代以降ならバッチリ。
お祝いの場にふさわしい雰囲気をあなたが作れます。
パンツ
パンツはジャケットとのコントラストが大切です。
基本的に、ジャケットと同色系は避けてください。
ジャケットが派手ぎみなら、パンツは無地でシンプルな感じ。
反対に、ジャケットがシンプルなら、パンツは柄物。
あくまでジャケットとのコントラストになりますから、ジャケットを手にされたお店で、コントラストがぴったりなパンツを選ぶようにしましょう。
ポイントは、ジャケットとのコントラストです。
靴
おしゃれの基本は足下から。
ジャケット、パンツ、ネクタイ。
この3つが完璧でも、靴がダメならすべてが台無しです。
絶対にハズさない靴の基本と言えば「黒の革靴」です。
そして紐付き。
ベルトやモンクを選んではいけません。
つま先は、ストレートチップなら完璧です。
プレーントゥでもOKなのですが、ストレートチップの方が見た目が美しくシュッと見えるのでおすすめですね。
ストレートチップに似た、つま先に穴を空けて装飾した“メダリオン”と呼ばれる靴がありますが、冠婚葬祭にはマナー違反ですので間違わないようにしてくださいね。
ベルトと靴の関係
まず、ジャケパンスタイルでも基本です。
これは二次会でも、それ以外でも同じです。
ベルトと靴は同色系に合わせましょう。
これだけで、グッとおしゃれの印象が変わります。
腰部分と足下の色調があっていると、統一感が高くなり、おしゃれ上級者のように見えてしまいます。
そして、ベルトの形や素材ですが、これはシンプル・イズ・ベスト。
ベルト部分もバックルもシンプルなものが好印象。
そして素材は革。
靴が黒ですから、ベルトの色も黒で合わせましょう。
ベルトの幅は広すぎるとカジュアルに見えますので、3cmくらいがスッキリ感あり。
奇抜なバックルや柄や色で注目を集める部分ではありませんから、シンプルにスマートな印象を出したいところですね。
小物
小物と言っても、ジャラジャラしたアクセサリーではありません。
運気が上がるからと言って、パワーストーンのブレスレットもNGです。
でも、周りとは少しだけ違った雰囲気も出したいもの。
そこでおすすめの小物があります。
(1)ポケットチーフ
ジャケットの左胸のポケットに入れておくものです。
ポケットの口から少しだけ見えるチーフがおしゃれですし華やかです。
(2)カフスボタン
シャツの袖口につけるエレガントなアクセサリーです。
派手すぎないものならOKです。
ここで最大の注意点をお伝えします!
服装のマナーやジャケパンスタイルのこと。
わかっていただけましたでしょうか。
もうこれで、二次会の服装に悩まなくていい。
そんな気分ですよね。
でも、ここで、もう一度だけ大切なことをお伝えしておきます。
これまでのところにも出てきているのですが、あえてもう一度お話しさせていただきます。
わかっているけど、忘れがちなことです。
絶対にやってはいけないこと
二次会や1.5次会。
あなたが出席して、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、
『新郎新婦よりも目立つ』こと。
自分のおしゃれに力が入りすぎて、二次会の目的を忘れてしまった。
会場に行くと、こんな方も見受けられます。
あなたは気をつけてくださいね。
あなたの役割はなんですか
あなたは主役ではありません。
あくまでも、主役である「新郎新婦」を引き立てるのが役目です。
招待されたからと言って、あなたが楽しむところではありません。
新郎新婦の門出を祝い、そして新郎新婦が楽しむところ。
あなたの役割をしっかりと覚えて出席してください。
あなたの気遣いは、新婦側の友人達にも必ず届くことでしょう。
年代で見る注意点
では、次に年代別の注意点をお話しします。
少しずつですが気にするポイントが違いますので、ここをふまえてジャケパンスタイルを選んでもらうと、当日は視線を独り占めする浮かない男になれているかもしれません。
30代の注意点
20代とは違って小物で勝負をしてはいけません。
ジャケットやパンツ、シャツなどの素材で勝負しましょう。
20代の「お子ちゃま」よりもワンランク上の素材で差をつける。
これがポイントです。
40代の注意点
素材で勝負なのは30代と同じです。
しかし、40代になるとプラス見栄えが必要。
蝶ネクタイも、この年代からハマってきます。
50代の注意点
40代と同様、素材と見栄えは大事です。
しかし、50代ともなるとドレスコードに注意したいところ。
ドレスコードが「カジュアル」なら、ワンランク上のドレスコードで出席しましょう。
上品な男の魅力。
落ち着いた雰囲気。
大らかな気品。
渋めの男に、女性の視線が一瞬止まることでしょう。
まとめ
カジュアルな二次会、1.5次会といっても、あなただけが楽しむところではありません。
新郎新婦を祝福するために集まった、ゲスト全員が楽しく和やかに過ごせるように、大人の男性なら気配りしたいものですね。
ゲストは招待されたからといって「お客様」ではありません。
あくまでも主役は「新郎新婦」のお二人です。
あなたは「新郎新婦」を引き立てるのが役目ですから、服装のマナーを守って参加したいもの。
でも、そんなマナーの中でも、個性と魅力を出せるのがジャケパンスタイル。
新郎新婦よりは目立ちすぎず、そして自分の個性を少しアピールしながらおしゃれを楽しんでくださいね。