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映画『007』最新作の予告映像を目にしました。

そこに登場するカバンに思い当たることがありました。

そのカバンとは何かというと…

グローブ・トロッター

グローブ・トロッターとは英国人であるデヴィッド・ネルケンにより創業されたカバンメーカーです。

1897年の創業以来現在に至るまで、旅を愛する世界中のセレブリティに愛用されています。

このカバンの特徴といえばファルカン・ファイバーという特殊紙を何層にも重ねた素材。

いくら樹脂でコーティングしたとはいえ、「紙」であることに驚いたものです。

実際、カバンを見にいったとき、スタッフ自前のカバンを床に置かれ、どうぞ踏んで下さいと。

つまり、紙だけれども強度は大丈夫ですよ、ということを伝えたいわけです。

象が乗っても大丈夫、と言わんばかりの強度を誇り、
実際に象が乗っている画像がカタログに用いられたこともありました。

 

チャーチル元首相や
エリザベス女王とともに

このカバンはある話とともに語られることが多く、
その話とはチャーチル元首相やエリザベス女王とのエピソード。

かつて大英帝国を率いたチャーチル元首相の愛用するアタッシェケースはグローブ・トロッターでしたし

エリザベス女王は自身のハネムーン用トラベルケースとしてグローブ・トロッターを選びました。

また、南極探検で有名なキャプテン・スコットなど、多くの冒険家に愛され、
人生という長い旅の大切なパートナーとして選ばれてきた、
というストーリーがグローブ・トロッターにはあります。

なぜ彼らがコレを選んだのか?

コーヒーを嗜みながら、ぜひ聞いてみたいところです。

 

ストーリーが
ダンディズムに深みを与える


単なるカバンであれば、グローブ・トロッターはここまで愛されるカバンではなかったかもしれません。

しかしグローブ・トロッターには今紹介したような話が、インターネットを検索すると登場します。

歴史もさることながらカバンにまつわるストーリーグローブ・トロッターというメーカーに深みを与えているように思うのです。

ダンディズムも同じでして、なぜその生地を選んだのか、なぜその生地メーカーを選んだのか、
この「なぜ」には選ぶ者の世界観が隠されているものです。

ぜひジャケットスーツを仕立てる際はなぜその生地を選んだのかを考えてみて下さい。

その物語が、あなたのダンディズムに深みを与えてくれますから。

 

生地のストーリー?


私が以前仕立てたものの中にツイードのジャケットがあります。

このツイードのジャケットはサーモンピンクのような色合いでして
私自身の好みからすると決して選ばない一品でした。

しかし自分では選ばない色合いを試してみようと購入。

その後届いた注文御礼のメールで購入してよかったと思ったのです。

そこにはこんな物語が書かれていました。

「この生地は スコットランドのエジンバラから さらに70kmほど行ったところにある、小さな機屋からやってまいります。

ツイードの生地はほかにも いろいろ扱っている メーカーがあるのですが、
ここは昔ながらの風合いを 残しながらつくっている機屋なので、私もお客様にお勧めしています。

昔ながらのツイードは 最初はガシガシしていますが着ていくほどにしなやかになっていきます。

ぜひ次回の仮縫いを、楽しみにしていて下さい」

この物語を知っているかどうかで愛着度が変わってきますし、
手入れの仕方も変わってくると感じています。

ぜひジャケットスーツ仕立てる際は生地物語にも着目してみて下さい。

オーダーをより楽しんでいただければ幸いです。

 

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