足の形は人によって違います。
デザインやブランドにこだわるだけでは、自分にフィットした革靴を手に入れることは簡単ではありません。
もしあなたも、そんなことを考えているのなら、オーダーシューズという新しい世界へ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
オーダーシューズ・革靴の基礎知識から料金相場を徹底解説
- セミオーダーとビスポークの違い
- 価格相場
- オーダーの流れ
- 自分の足にあった靴を作るためにおさえておくポイント
スーツを着るなら革靴は欠かせません。
しかし、足の形は人によって違いますよね。
デザインやブランドにこだわるだけでは、自分にフィットした革靴を手に入れることは簡単ではありません。
もしそんなことを考えているのなら、オーダーシューズという方法があります。
オーダーシューズには、初めての方でも試しやすいセミオーダーと、フルオーダーとなるビスポークがあります。
今回は、初めてだけどオーダーシューズにチャレンジしてみたいという方や、ビスポークでオーダーシューズをしてみたいという方に向けて、オーダーする前に知っておくと便利な基礎知識や相場など、詳しく紹介していきます!
セミオーダーとビスポークの違いとは
オーダーシューズを一度でも考えてみたことがあるのなら、この2つの違いが「よくわからない」という方もいらっしゃるかと思います。
オーダーシューズには大きく分けて2つの種類があります。
(1)セミオーダーシューズ
セミオーダーシューズとは、ゼロから靴を作るのではありません。
ある程度の
・色
・素材
・デザイン
・ソール
が用意されており、その中から組み合わせることで、あなたの足に合ったシューズを作り出す方法です。
そして、もうひとつ知っておいてもらいたいことは、足のサイズを計測はしますが、ほとんどの場合、靴づくりで目にすることの多い「木型(ラスタと呼びます)」を作ることはありません。
セミオーダーシューズの良いところは、ゼロから作るのではないため、比較的手を出しやすいコストにあります。また、納期も短い傾向にあるため、自分の足に合ったものを気軽に試したいときにも選びやすい方法です。
(2)ビスポーク
こちらはセミオーダーに対して言うと「フルオーダー」ということになります。
足のサイズから素材やデザイン、ソールなど、靴に関係するすべてのことを、ゼロから作り上げていきます。
足のサイズや特徴を調べ、木型を作り、そこから革の裁断などを考えて靴を作っていきます。
ビスポークは世界で一つのシューズですから、セミオーダーシューズと比較すると納期が長めになります。
費用も、木型から作っていきますので、セミオーダーシューズよりも高めになるのが一般的です。
オーダーシューズの相場
気になる費用や納期についての相場を見ておきましょう。
(1)セミオーダーシューズ
一般的に、40,000~100,000円が相場でしょう。
木型を作りませんので、その分、お安くなっている印象です。
ただセミオーダーシューズが常に安いのかというと、そういうことではありません。
シューズに選ぶ革の種類や、使われる革の大きさによって費用が変わることもあります。
また、オプションにメダリオンなどの装飾をつけると、その分の費用が加算されます。
(2)ビスポーク
木型の制作を含んで、150,000~300,000円が相場だと言えます。
木型を作るとき、最近広まっている「3Dプリンター」を使っているところですと、木型の制作費が少し安くなり、80,000円台でビスポークを手に入れられるお店も出てきているようです。
ビスポークもセミオーダーシューズと同じように、シューズにどのような種類の革を選ぶのかで費用が変わります。
特に最近は良質な革の原材料費が高くなっているため、どうしてもビスポークは高めの価格設定になってしまうようです。
オーダーの流れ
それでは、オーダーシューズの流れを見ていきます。
(1)サンプルを履いてみよう
サンプルの靴を選んで履いてみて、イメージをお店の人に伝えます。
同時に、セミオーダーにするかビスポークにするかも決めていきます。
(2)足のサイズを採寸
足のサイズを採寸してもらいます。
つま先、足のまわり、土踏まず、くるぶし、踵など、ポイントになるところを採寸し、あなたの足の形に合った状態を見つけます。
(3)デザイン
どのようなデザインのシューズにするのかを決めないといけません。
お店ではこれまで作られたシューズのサンプル写真などが準備されていると思いますので、パラパラと見ながら決めていきましょう。
(4)制作
ビスポークの場合は、ここで木型を作ります。
その上で、革の裁断などを行いながら、靴を作っていきます。
途中、仮縫いでフィッティングを行い、足に合っているかを確かめます。
(5)納品
お店へ足を運び、履き心地を確かめます。
少しずつ調整を行い、さらにフィット感を高めた上で納品されます。
自分の足にあった靴を作るためにおさえておくポイント
ポイントは採寸にあります。
そのため、採寸するときには必ず「両足」で試し履きすることが大切です。
左右で微妙に足のサイズが違うことはよくあります。
また、普段履いている革靴を持参するのも良い方法です。
足の形の癖がわかることもあります。
そして、フィット感に重要なのが「靴下」です。
オーダーする靴を履くシーンで、履く靴下を持参して確かめることも重要です。
さらに、試し履きのときは「必ず歩く」ことも忘れないようにしましょう。
立っているだけでの状態と、歩くことで生まれる運動状態とでは、フィット感も違ってきます。
まとめ
あなたもオーダーシューズを手に入れてみたいと思いませんか?
履き心地も良いですし、やはり見た目の印象も違います。
既製品にはない特別感。世界で一つだけの靴ですから、足元を見る度にうれしくなることでしょう。
ぜひオーダーシューズで自分の価値観をグンとアップさせてみてはいかがでしょうか。