ジャケットはスーツと違って、着心地も見た目もカジュアルテイストです。
ジャケットの、スーツにはないオシャレな雰囲気やこなれ感を、夫にもオフィスで演出してもらいたくて、何枚かジャケットを購入してみたりもしました。
夫のジャケットを一緒に選ぶうちに、
「せっかくジャケットを着るのだから、ただオシャレなだけじゃなく品の良さもアピールし、仕事できるオーラも出してもらいたい。」
と、私まで夫のビジネススタイルにもつい意識高めになってしまいました。
とはいっても、私はメンズファッションの知識はまだ少なく自信もありません。
ジャケットが流行っているので夫もジャケットを着用して出勤しますが、まわりの人も同じような着こなしで、自分の着こなしにも変化が欲しいと言っていました。
「あえてここはジャケットだから」とハズして楽しむ、こなれ感のあるジャケットを夫と一緒に選んでみました。
ここでは、夫が今までのジャケットスタイルから、一歩抜き出るためのジャケット選びの方法をまとめました。
1: ビジネスシーンで品良く魅せたい
ジャケットをオフィスで着こなす男性って、かっこいいです。
あなたのパートナーにも、かっこよくビジネスシーンにジャケットを取り入れてもらえように、ここにヒントをまとめていきます。
1.1: ネクタイで引き締める
ジャケットはスーツよりもカジュアルテイスト。
ビジネスシーンなので、あまりラフすぎるのもいかがなものでしょう。
そんなときは、ネクタイをすることで全体コーデを引き締めることができます。
深いネイビーや、ダークブラウンなど、濃い目の色のネクタイで全体を落ち着かせます。
パンツとネクタイの色を合わせるのも、全体のバランスを保つ色彩効果があります。
1.2: ノーネクタイでラフなオシャレを
カジュアルさを大きく出してもO.Kなオフィスであれば、ノーネクタイもステキですね。
また、ジャケットの色にあわせてシャツで表情を変えていくのもオシャレです。
シャツをサックスブルーのきれい目な色にしたり、クリーム色に近い白シャツを合わせるとオフィススタイルにピッタリです。
ネクタイがない分、ジャケットとシャツで楽しめそうです。
ただ、ジャケットの下に着るシャツやインナーはシンプルなものでまとめましょう。
あまり柄物の激しい物を合わせると、ガチャガチャしてしまい、カジュアル感がつよく出すぎてしまいます。
2: シーン別にみるジャケットの選び方
ジャケットでもシーンによって種類や着こなしが変わってきます。
場違いな装いだった、なんていうことにならないように、ジャケットの選び方をみていきます。
2.1: カジュアルシーンでカッコよく
カジュアルテイストでジャケットを楽しみたいのなら、コットンジャケットがおすすめです。
普段、着慣れている素材なので着心地も休日気分を満喫できます。
カラーは、グレーやネイビーが無難。
軽くて扱いも楽なので、気軽に着れるのが大きなメリットです。
2.2: フォーマルシーンできちんと感
フォーマルシーンでのジャケットは、ウール素材がおすすめ。
かしこまった場や、目上の人や大事な取引先の相手など、失礼のない服装のときはウール素材のジャケットが良いです。
ただ、せっかくのスーツでなくジャケットをチョイスするので、パンツは色の違うものを選ぶか同系色でも素材の違いでメリハリをつけると、オシャレにまとまりますよ。
2.3: 大人の男を演出したい
大人の貫禄を魅せたいときは、ダブルジャケットがピッタリ。
落ち着いたレストランや、パーティーで活躍します。
カラーはブラックに近づくほど重々しくなってしまい、逆に明るすぎるカラーだとダブルの貫禄が薄れてしまいます。
ネイビーやブラウンがオススメです。
2.4: スポーティーに着こなしたい
最近は、ジャージ素材のジャケットも多くみかけるようになってきました。
カジュアル感が強いのでビジネスでは着る場面を選びますが、アットホームなオフィスではまわりの人にもリラックスモードの印象を与えられます。
3: ジャケットを台無しにしないパンツの選び方
ジャケットにどんなパンツを合わせるかで、印象は大きく変わってきます。
スーツと違って、上下揃っているわけではないので「合わせ方」の難しさもありますが、上下変化をつけて着こなすファッションの楽しみがあるのもジャケットを着る醍醐味です。
パートナーに合ったボトムを選ぶためのヒントをまとめてきます。
3.1: 素材
ジャケットはオンもオフも万能なので、パンツの選び方でビジネスシーン向けかどうかを左右します。
たとえば、ジャケットにジーンズ。
ダメージジーンズを合わせるのか、タイトなジーンズを履くかでイメージもかなり変わってきますね。
ジャケットと同系の素材をパンツにも合わせると、フォーマル感が高まるのでビジネスに最適です。
3.2: カラー
ジャケットは上下を同系色でまとめることもできるし、コントラストをつけてメリハリを楽しむこともできます。
ジャケットとパンツのコントラストを少なくし、ワントーンカラーに近づければ近づけるほどきちんと感が演出できます。
また、ジャケットとパンツのコントラストを大きくつければつけるほど、遊び心のある装いになります。
華やかに魅せたいのか、落ち着いた大人の男に見られたいのかで、ジャケットとパンツの組み合わせ次第でいくらでも変化をつけられます。
3.3: チノパンの選び方
チノパンとジャケットの相性は良く、コーデも比較的ラクなので、この組み合わせを選ぶ人は多いです。
チノパンはカジュアルさが強いので、ビジネスシーンでジャケットと合わせたいと気は注意が必要です。
チノパンを選ぶ時は、明るい色のものを選びます。
トーンの暗いチノパンだと、アウトドア色が強くなり作業着的なイメージを持たれてしまいます。
また、ジャケットに合わせるチノパンは、細身のものをおすすめします。
太めのチノパンは他の素材のパンツ以上に、ダボつきが目立ちます。
スタイリッシュにジャケットを着ているのに、パンツがルーズなシルエットだと、全体のバランスも悪く、「頑張ってジャケットを着ている人」に見えてしまいがち。
便利なチノパンですが、何でもいいというわけではないので注意してくださいね。
4: ジャケットの印象はインナー次第
ジャケットはインナーとの相性も大切。
ドレスシャツやVネック、ニット、カットソーなど、フォーマルからハズしまで着こなしをコントロールできます。
シャツの場合だけでも、ネクタイ着用かノーネクタイか、ストールを巻くのかアレンジの数だけ魅せ方があります。
ジャケットを着るのなら、ビジネスシーンであっても少しコーデに遊びを取り入れてこなれ感を出したいです。
その遊び心を、まずはインナーで試してみると良いでしょう。
5: ジャケットの統一感は靴で出す
オシャレは足元から。
ジャケットの時の靴は何を履いたらよいでしょう。
ビジネスシーンであれば、全体のコーデを統一したいので革靴が一般的です。
ただ、ジャケットを手にとる人は、ジャケットにこなれ感を求めている人も多いです。
そんな「せっかくのジャケットだから・・・」と考えてハズしを取り入れる時は、ローファーが便利です。
また、ジャケットとパンツからの流れにもよりますが、あえて上の2つと逆をいく靴をチョイスすると、メリハリが楽しめます。
6: おすすめのジャケットブランド5選
人より一歩抜きん出るオシャレをしている人は、自分の好きなブランドにこだわりをもっています。
ここでは、都会的でオシャレなビジネスパーソンに人気のあるブランドを挙げていきます。
6.1: ボリオリ(BOGLIOLI)
若者ファッションを抜けた先にある、大人のオシャレの代表格であるボリオリ。
クラシックな装いの王者的ブランドです。
そして、ボリオリといえばジャケット。
世界中で話題になるほどの人気です。
本気のビジネスシーンで羽織りたいボリオリのジャケットですが、カジュアルテイストの中にモダンさが溶け込むデザイン&シルエットは、さすが。
しっかりとした素材なのに着心地は柔らかく、一度手を通せばすぐに実感してもらえます。
ボリオリの大ヒットジャケットで「ドーヴァ」がありますが、このジャケットがジャケパンブームの火付け役になったといっても過言ではありません。
クセのないシルエットで、パンツにも合わせやすく便利な一着です。
シンプルなのにエレンガントなにおいをかぐわせるドーヴァは、セレクトショップ等で指名買いがあるほど、今でも大人気のジャケットです。
リピする人はもちろん、同モデルで色違いを購入する人も続出しています。
ボリオリの公式サイトはこちら
http://www.boglioli.it/
6.2: キートン(Kiton)
キートンのジャケットは「世界で最も美しい服」とされ、素材もカシミア、シルク、リネンなどの最高級のものが使用されています。
1つのジャケットに約150もの工程があり、150人もの熟練された職人がいて、たっぷりと時間と手間をかけて完成させています。
贅沢な素材と贅沢な作りのキートンのジャケットは、男性なら一度は袖を通したいと言われている、男性にとって憧れのブランドなのです。
キートンの公式サイトはこちら
http://www.kiton.co.jp/
6.3: ダンヒル(DUNHILL)
https://www.dunhill.com/jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88_cod34607274oi.html
柔らかい着心地と、生地の光沢の美しさで満足度が高いブランドのひとつです。
ジャケットのモデルにもよりますが、他のブランドに比べると少し生地が薄めに仕上がっています。
ダンヒルらしい貫禄のある外見を保ちながら、滑らかな着心地を維持できるのは仕立ての良さの証です。
ダンヒルは日本でも「大人の男の装い」を代表するブランドですが、軽々しく着ないジャケットとして紳士の必須アイテムであり続けることでしょう。
6.4: アルマーニ(Armani)
http://www.armani.com/jp/giorgioarmani/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BA/collection_section#look=173980
アルマーニというネームバリューだけでかっこよく見えてしまう、超有名紳士ブランド。
品良し、質良しのジャケットですが、インナーで変化をつけるとアルマーニのハイレベルなモダンカジュアルを楽しめます。
先日カフェに、ジャケットにジーンズを履いていた60代後半くらいの品の良さそうな男性がいました。
コーヒーを飲むときにサッとジャケットを脱いだときに見えた、アルマーニのタグがさりげなさすぎてシビレました。
本物のダンディは、こうした何気ないところでかっこよさがこぼれてくるのですね。
アルマーニの公式サイトはこちら
http://www.armani.com/jp
6.5: エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)
http://store.zegna.com/jp/ermenegildo-zegna/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BA/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88_cod41631319hu.html
エルメネジルド・ゼニアは1910年創業のイタリアを代表するブランド。
現在は86各国において店舗を構えています。
2015年からメイド・イン・ジャパンプロジェクトを開始したことでも有名です。
「テーラー」「カジュアル」「デニム」「アクセサリー」の全4ラインで構成されています。
日本の伝統を取り入れ、新世代の職人たちとコラボして出来上がりました。
エルメネジルド・ゼニアのジャケットは、今風なイメージがあるなかにきちんと安定のクラシカルも存在し、古臭くないクラシカルなジャケットに仕上がっています。
なので、時代を関係なく愛用し続けることができます。
【Made to Measure. From Ermenegildo Zegna.】
エルメネジルド・ゼニアの公式サイトはこちら
http://www.zegna.com/jp/home.html
7: まとめ
これまで何も考えもなく、ジャケットはただ羽織っていれば自動的にオシャレだと勘違いしていた私たちでしたが、今回のジャケット選びで一段上をいくオシャレができそうです。
きちんとシーンを想像し、目的を考えながらジャケットを選んでいこうと実感しました。
ジャケットはオシャレの守備範囲が広く、とても便利であり、逆にまわりと変化のないファッションになりやすいです。
パートナーの個性をきちんと出せるジャケット選びをしてくださいね。