女性と異なり、男性が装いで身につけるアイテムは、数が少ないですよね。
スーツにシャツ、ネクタイ、そして靴にベルト・・・
ポケットチーフにカフスボタン・・・
ほか、カバンや腕時計、でしょうか。
なかでもカバンはその大きさからもダンディズムを主張するアイテムだと考えています。
そこで今日はカバンの中でもいかにも男性的な逸品、
アタッシェケースについて語ってみたいと思います。
アタッシェケースには男のロマンがある?
今回は私見たっぷりにお話させて下さい。
アタッシェケースと聞いてまず思い浮かべるのはアルミニウム製のゼロハリバートンとジェラルミン製のリモワ。
シルバーやゴールドなどのあの鈍く光るボディを見るといかにもオトコオトコしているな、と感じます。
どちらも人気のアタッシェケースでスーツケースの知名度によりリモワ人気のほうが上か?と感じていますが
アポロ11号による月面着陸の時、月の石を入れて持ち帰ったのはゼロハリバートン。
腕時計のオメガもそうですが宇宙と掛け合わされてしまうとオトコ心に火がつくんだな、と私見ながら感じます。
忘れちゃいけない紙でできたイギリス製といえば
リモワのポリカーボネート製スーツケースと並び、女性にも人気のスーツケースといえばグローブ・トロッター。
エリザベス女王やチャーチル元首相など世界の著名人にも使われているカバンです。
グローブ・トロッターにもアタッシェケースがありまして、この素材は知る人ぞ知るヴァルカンファイバーという紙です。
紙と聞くと強度に不安を持つ人もいるかと思いますがその堅牢性たるや「象が乗っても壊れない」と言われているほど。
その事実はともかく、購買時には店員さんが自前のアタッシェケースを持ってきて
「どうぞ乗ってみて下さい」
と言うほどの自信です。
映画『007』シリーズでもジェームズ・ボンド役であるダニエル・クレイグのカバンとしてグローブ・トロッターのアタッシェケースが登場したことも見逃せません。
アタッシェケースは移動型オフィス
ほかにもアタッシェケースといえば定番中の定番である革製品も充実しており、個人的にはやはりイギリスのスウェイン・アドニー・ブリッグのシンプルで無骨なスタイルに一目置いています。
アタッシェケースとは「大使館員」「書記官」=アタッシェが使っていたため、この名称がつきました。
外交上の重要書類を扱うため機密を守る堅牢なカバンとして必要な形状になったと言われています。
そしてアタッシェケースといえば形状が長方形のものが多いです。
飛行機でも船でも、アタッシェケースを閉じて膝に置けばデスク代わりになります。
大切な書類や仕事ツールを運ぶだけでなく、デスク代わりにもなる。
そんなアタッシェケースに惹かれるのは、ダンディズムあふれる男性以外思いつきません。
その形状や重さのせいか、男性だけしか持たないアタッシェケース。
ぜひジャケットやスーツに合わせてみてほしいと思います。
PS.
アタッシェケースの手入れはどうすれば?
という質問を以前受けたことがありました。
その方のアタッシェケースはなめらかな肌触りのスムースレザーを使った逸品。
スムースレザーならばカーフなどでつくられた革靴同様のクリーナーやクリームで手入れをすることができますよ、とその時はアドバイスをしました。
もしどんなクリームがいいかわからない、ということでしたらサフィールの
ユニバーサルレザーローションなどが
汚れ落としから保革まで対応なので試してみて下さい。
ちなみにグローブ・トロッターのヴァルカンファイバーについた汚れはちょっとしたものなら「消しゴム」でこすると取れます。
ただし、素材の色落ちにはご注意を!
PPS.
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